海魚の日々徒然

色々と紹介したり

ダンピアのおいしい冒険-漫画紹介

今回はトマトスープさんの「ダンピアのおいしい冒険」を紹介する。

 

ダンピアという人物をそもそもご存知だろうか?

17世紀の英国は絶対王者のスペインに遅れを取っていた。そのためどんな手段を使ってでも覇権を握らなければならず、英国が取った策が「他国の民間船に海賊行為を許可する」こと。ダンピアはそんな海賊の乗組員の一人であり、経済的に大学へ通えない変わりに生活の中で豊富な知識を蓄え地図も書くような博識で好奇心旺盛な人物として描かれている。

漫画内では突然ウミガメの毒性についての話をし始めたりとどこか現代の科学者(あの時代だと自然哲学)にも通ずる言動が見受けられて好感を持ってしまう。

 

ダンピアのおいしい冒険では彼らが出会う海の生き物や島の動物達を様々な調理方法で食し学んでいく。その行為の数々のせいで現在では絶滅危惧種に指定されている動物も多く出てくるが、あくまでこの漫画は包み隠すことなく明記されている。

先住民との出会い、過去の出来事、海賊ならではのやりくり……現在CHAPTER6まで公開されているが全く飽きが来ない。

そしてダンピアはもちろん、豪快な船長や謎の多い一等航海士等魅力的なキャラクターも多数存在する。

個人的に一等航海士のカウリーさんがオススメだ。海賊なのに高貴なカタギ感が好き……

海賊物が好きな人や歴史ものが好きな人にはもちろん。雰囲気や絵柄が好みだと感じた方にもオススメできる。

 

この作品は現在マタグロッソで連載されており是非単行本を今後出して欲しいと思える作品だ。

第一話→http://matogrosso.jp/dampier/01.html

作者様Twitter(更新報告時に書き下ろしイラストが毎回貼られるのでフォローオススメ)→https://mobile.twitter.com/Tsoup2